手づくりは最高のごちそう!
手間ひまをかけて作る楽しさ、美味しさを感じて学ぶ料理教室「食の学校」。
毎月テーマが変わり、色々なことに挑戦できます。是非ご参加ください。
令和6年1月22日。今回の食の学校は「寒茶作り」です。今回の講師は河合廣美さんです。寒茶とは足助で作られる番茶です。足助には昔から自生しているお茶の木があり、山仕事の際には葉を摘んで焚き火で沸かしたヤカンでお茶を飲んでいました。
寒茶の採取
今回はあいにくの天候で、本来の採取場所ではなく、足助屋敷のほど近くで採取しました。足助にはたくさんのお茶の木があります。足助寒茶は農閑期でもある冬場に各家で作られていて、乾燥茶葉は環境が良ければ何年も長期保存が利くことから物々交換などにも使われたので、資産的な価値もありました。
先端の枝ごと切り落とし、採取していきます。
採取した枝をきれいにする
花が咲いた後の殻や、葉の裏の汚れを取り除く作業を行います。
寒茶を蒸す
足助屋敷で出している寒茶は大桶で行いますが、今回は蒸篭(せいろ)で行いました。蒸気には30分くらい充てます。そうするとオリーブのようなきれいな色に変わります。
あぶり茶
昔ながらの山仕事で行っていたやり方で作ってみます。
竹徳利茶
さらなる遊び心で竹の中でに出しています。竹の味が加わり、出汁が利いたような、コクがあるような味わいに変わります。
足助の寒茶・飲み方いろいろ
左は足助屋敷桧茶屋でお出ししている寒茶。中央は河合さんの自宅の寒茶。お湯の中に漬けておくだけのお湯だし寒茶です。とてもマイルドで上品な味わいです。右があぶり茶です。荒い淹れ方ですが、一番香ばしい感覚です。
足助は竹の産地でもありました。せっかくなので、竹の器で召し上がっていただきました。雰囲気がより美味しさを醸成します。
飲み比べをしながらゆっくりと話を聞く。ゆったりとしたときが流れます。
現代のお茶といえばペットボトルでしょうww
個々では急須で入れることもなくなりました。けれど自分で作ったお茶は自然の味わいとゆったりとした時を感じられます。貴重なティータイムを至福の時間に変えてみませんか?